事業承継とリブランディング
2021/11/29
最近増えているお問い合わせに、事業承継に関するブランドの再構築の検討があります。事業承継とは、会社の経営権・理念・資産など事業に関するすべてを次の経営者に引き継ぐことです。弊社はヴィジュアルデザイン(アウトプットからの逆算)の切り口でブランディングを捉えることで、現在から未来への存在意義や価値の表現を整理し最適化するお手伝いをしていますが、CI(コーポレート・アイデンティティ=企業文化)を構成しているMI(マインド・アイデンティティ=経営理念・コーポレートステートメント含む)、BI(ビヘイビア・アイデンティ=行動指針)といった基本的なブランド形成に必要な要素を時代にフィットするように見直すパターンもあればVI(Visual Identity/ヴィジュアル・アイデンティティ)領域のみを再考する場合もあります。
前者のパターンは新しく設定されたブランド形成要素をもとに、視覚的成果物(シンボルロゴマーク&タイプ/コーポレートカラー/書体設定/使用規定の再開発)として、大きく変えていく傾向が多くなりますが、後者の場合は現状のVI(Visual Identity/ヴィジュアル・アイデンティティ)を見直すプロセスにおいて、大きく変えないという選択肢も含めリファイン的なスタンスが強まる傾向にあります。
このように一言でイメージ刷新といってもケースバイケースでVI(Visual Identity/ヴィジュアル・アイデンティティ)構築する内容も変わっていくため、初動のヒアリングやデザインオーディット(デザインが浸透しているかの調査)をしっかり実施した上でリブランディングする範囲を決めていかないとあれが足りない、これが足りないとどんどん対象が拡大積算され、予算を大幅に超えてしまうケースも見受けられます。不要なものは極力省いてミニマルに、できるかぎりシンプルな構成を目指すことで、誰にでも優し分かりやすく、認知しやすい世界観を可視化していくことが大切です。総合的に俯瞰した設計をすることで多様な販促計画やサービス、製品、WEBサイトへの展開に一貫してトーン&マナーを揃えることが出来る強いVI(Visual Identity/ヴィジュアル・アイデンティティ)を構築することができるようになります。
私たちカラビナ(carabina inc.)は自社の直クライアントのみならず、数社のブランディング会社にクリエイティブブレーンとして協力させていただいている実績がございます。NDA(秘密保持契約)の面で本サイト「essence」に事例として公開を控えさせていただいている上場企業様の案件の企業・製品におけるブランディングやコミュニケーションガイドラインの策定など多種多様な業界に関わってきた豊富な実績がございますので、事業承継によるリブランディングにデザイン領域の改革をお考えの方は是非一度、お話しをお聞かせいただければと思います。なにかしら貴社の事業承継にお役に立てることがあるかも知れません。