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2022/12/03

こんにちは、カラビナ代表の峯岸です。

おかげさまで弊社は去る2022年11月1日で10周年を迎えることができました。そこでなんとなく新しいことを始めたいなぁと思いながらも日々の業務に向き合っているうちに2ヶ月が経ってしまい、、、、気負いなく気軽に始められることとして、これから日々の暮らしの中で気がついたことやニュースを日記みたいにアップしていけたらと考えています。お時間がある際はお読みいただければ幸いです、宜しくお願いいたします。

さて12月3日(土)は待ちに待った「THE  FIRST SLAM DANK 」から始まった一日でした。私自身ドンピシャで中学の部活がバスケットボールでして、しかも3年生のときにはキャプテンだったという、青春のど真ん中を過ごした世代ですので、SLAMDUNKは超がつくほど、本当に格別の思い入れがあります。最後の中総体では気合を入れてバッシュを流川楓選手と一緒のAIR JORDAN Ⅴに。当時の私が持っていたナイキコレクションの中でも最高位モデル(蛍光イエローが映えるAIR Command Forceを履くか迷って、ガードだし重かったのでJORDAN Vを履いてしまった)で望みましたが、残念なことに2回戦で当時の優勝候補筆頭チームにあたり、ダブルスコア以上の差で見事に散ったのでした(苦笑)。そんなことはさておき、映画の内容は是非スクリーンで観ていただきたいのですが、終始涙出っぱなし、感極まりっぱなしの素晴らしい映画でした。この映画でまた漫画を読み返し、新たなバスケファンも生まれると確信した素晴らしい映画なのではないでしょうか。そして、過去の名作という大きなプレッシャーを跳ね除けて、ここまでのクオリティでまとめ上げた制作チームは本当にたくさん考えただろうし、ものすごい努力をされたのではないかと思います。
さて、急激に話の流れは変わりますが、カラビナでは現在、毎週土曜日に大学生や専門学校生で将来デザイン業界で働きたいと考えている学生さんと一緒に「デザインの現場で時間を過ごしてみよう!!」というカジュアルなテーマのもと、時間の共有会(インターン)を実施しています。
「デザインの現場ってどんなんだろう?」とか、就活を通して自分がやりたいと思っているデザイン領域との実務的乖離があったり、入社してから職場の雰囲気も含めてミスマッチだった、なんてことがあって業界から離れてしまう20代の方々がいると耳にしたのがきっかけです。その前に、募集していることすら学生には届いていないということも。人材の流出という枠を超えて業界自体からの流出といった、なんとももったいないことが起きているらしいということで、、。あくまで「私たちカラビナで良ければ!!」が前提の話しですが、やる気のある方にはそんな不透明性とイメージの誤差を実際のデザイン課題なんかもやりながら体感してみることで、自分が目指したいデザイン分野の確認や、何にワクワクするのか?ツボはなにか?という気付きのきっかけにつながればと思い、インターンという形で自分探しのお手伝いすることにしたのでした。もちろん私レベルで偉そうにあれこれと手引きすることはできないと思うので、この活動が少しでも業界に対するクッションになったり盛り上がるきっかけに役立てばと思って始めた活動で、あくまで学生のみなさん一人ひとりが主役。これからの人生に何かしらプラスになってくれたらと考えて活動しております。
まずはお問い合わせいただいた学生さんに一度遊びに来ていただき、カラビナの雰囲気をカジュアルに味わっていただくことからスタートし、興味がある方には、引き続きインターンという形で実際に課題を出すなどの実務経験なども提供していきます。
そうして期日までのデザインしてきたものを確認し「いいところ」をしっかりと褒めてあげながら、ビジュアルを構成している要素のひとつずつを「なぜそうしたか」の理由を説明してもらいます。
この広告は誰に何を伝えたいのか。どうしたらもっと見やすくインパクトを与えられるか、などなど。自分でも惚れぼれするような気持ちのいいデザインに仕上げるためには?「考えるポイント」の解説を交えながら、はじまりから完成までのプロセスすべてを、その場でレクチャーしていきます。
大切なのは、思いつく選択肢があればとにかく面倒だと思わず実際に試作してみること。とはいえ頭では理解しているつもりでも、そもそもどういう思考プロセスでアイデアを捻り出し、カタチにするのが良いかの見当が着いていないケースが大半なので、ぶつぶつと独り言も含めて実演で理解させてあげることが必要だったりします。
一見面倒くさくて無駄に思える地味な努力ですが、ここで培う「知恵」の引き出しの数が、後々にいいデザインを最短で仕上げるための嗅覚を育むことにつながっています。「考える」と「作業」のバランス。効率よく時間を使って向き合うデザインは、結果的にイン&アウトプットの両立を意識した、理想的な働き方につながることを伝えました。
そこから「引き算」して残ったいくつかの点が線になり、結びついて面になる。これが唯一無二の「らしさ」でありオリジナリティになります。そして必ず必要としてくれる人がいます。その人の満足を約束して行こうとする姿勢があれば素晴らしいデザイニストに近づけると思っています。
同じ素材で作った自分の元のデザインが、どんどんクオリティが上がっていくプロセスを目の前で体感する。にっこりとおどろきが同居したような感動している表情を目の当たりにすると、背中を押してあげられた手ごたえを感じます。これから自分たちが目指していく教育分野を通じて見てみたい景色のひとつだと、実感している日々です。
来週はまたひとり就活を控えた学生さんで、インターン希望をされている方のオフィス見学があります。デザイン業界に興味を持ってくれる、たくさんの学生さんの人生にデザインが息づくように。どんどん迎え入れて、可能な限り支援していきたいと考えています。乗り越えてきた、あるいは自信を持って獲得してきた実績に満足することなく、これから何を目指し実現していくのかを繰り返し考えた先に、認められる評価があります。そんなデザイニストとしてのプロセスを学生の方々と一緒に共有して、互いに刺激し合う時間が私たちもとても楽しいと思っています。
ワールドカップで連日寝不足気味ですが、日本代表への期待も最高潮。忘年会シーズンも到来していますが、コロナ×インフルエンザには十分注意しながら2022年の師走をカラビナは駆け抜けていきます。