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2025/05/01

いつも弊社のジャーナルをご覧くださりありがとうございます。

本日カラビナには、新たなメンバーとしてWEBエンジニアが加わりました。これにより、WEB領域においてデザインと構築の両面からシームレスなクリエイティブが可能となり、クオリティの探究と深化を実現する体制が整いました。

 

これは、単にWEB案件を社内で完結できる体制を構築したということにとどまらず、カラビナが構想するクリエイティブのあり方やポテンシャルを余すことなく発揮するための基礎であり、より効果的な表現を探究する“ラボ”のような創造環境を目指す姿勢の現れでもあります。このことは一重に日頃よりお付き合いくださっている、各領域のプロフェッショナルであるパートナーの皆さまの温かな関係性とご指導のおかげであることはもちろん、更にはお互いの持てるスキルや強みを掛け合わせ補完しあいながら成長できるサスティナブルかつエデュケーショナルな共創環境を、ロケーション問わず実現させていただいていることの賜物であると考えています。関係者のみなさまには、心より御礼を申し上げます。

 

また、R8新卒採用においても、内定を前提とした個別インターン指導も始まっており、順調にいけば表現において隙のない、理想的なチームのかたちが見えてくるはずです。ひたむきで意欲的な姿勢で成長していく彼女の歩みに、大きな期待を寄せています。

 

いま私たちを取り巻く社会は、AIの進化を含め大きな変革期にあります。この中で、デザインの役割や概念、そして存在価値・意義そのものが、大きく問い直される時代を迎えていると感じています。デザインは、もはや一部の専門的な職能にとどまるものではなく、一人ひとりがよりよく生きるための「教養」や「素養」として広く浸透していく存在になるでしょう。一方で、「職業としてのデザイナー」は、ごく限られた人しか名乗れなくなる時代が訪れるかもしれません。誰もが“それっぽい”デザインを簡単に生成できる時代だからこそ、本質に向き合い、捉え、自らの思考と技術で「それ」を探究する力が、これまで以上に求められるようになります。このことはデザインの世界における“ベーシックインカム”と“リーダー”との二極化の到来とも言えるかもしれません。

 

そんな時代の先を見据えながら、私たちは、デザインという営みにどう向き合い、大切なことを残しながらどう変化し続けるべきなのか。そして自分たちは必要とされる存在としてどう進化していく必要があるのか。その問いに対する、一つの実験的な答えが、カラビナという組織の在り方であるように。私たちはこれからも、デザインの本質に真摯に向き合い続けていきたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。(峯岸)