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2025/07/31
7月29日から31日の3日間、「夏のデザイン合宿」を実施しました。
カラビナではデザイン業界への就職を希望する意欲的な大学・専門学校生を対象にインターンシップを行っておりますが、ちょうど良いタイミングで東京・福島より2名の希望者がおりましたので、カラビナとしても初の試みとなる、夏休みを利用した短期集中プログラムを実施することになりました。2泊3日仙台に滞在いただいて、プログラム以外の時間も含め、わたしたちの一員でありプロとして、デザインの現場をリアルに体験することを目的とする時間です。クライアントの要望を紐解き、どのアプローチから、どんなデザインで、何を解決・達成するのか。納期が限られた中で企画から、プレゼンテーションまでのプロセスを疑似体験するハードな3日間でしたが、無事フィナーレを迎えることが出来ました。
きれいに形をつくるだけの課題をこなすのではなく、組織の一員としての自覚を持ちながら仲間に相談したりチームで共創するプロセスを通じて、リアルなデザインの現場を感じてもらうためのプログラム。何度も悩み苦しい場面を乗り切り、集中力も体力も限界だったと思います。プロでもこのクオリティをこの短期間で言語化し、ビジュアライズするのは相当難しいですが、ペルソナからコンセプト、キャッチコピー、ブランドロゴ、イメージを伝えるモックアップ、それを合格レベルまでに仕上げた提案書は、逃げずに本気で向き合った成果だと思います。そして何よりやり切ったからこその自信に満ちた、堂々としたプレゼンテーションに深く感動したのでした。このプログラムを受ける前と後では、デザインに対する意識とレベルが一気に変わったのではないかと思います。
そしてここで過ごした時間は、決して狭義なデザイン業界の話ではなく、人生をより良く豊かに生きるために必要なプロセスかつ「考える」という基礎的なスキルであり社会課題を解決するすべての営みに当てはまること。あくまでも職業は表現の違いだということも伝えられたと思います。
その中でデザインがやっぱりおもしろい!と感じてもらえたならこの道で活躍できるように頑張って欲しいなと。
教えることで教わる。そんな良い循環が、人を成長させますね。自分も含め、受け入れる側も学びの多い時間でした。
様々な形でサポートくださった方々、親身に自分ごとにして後輩のように学生たちをサポートしてくれた優秀なスタッフたちに心から感謝します。