可児市文化創造センター/ala

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2018

「MY TOWN 可児の物語」はアメリカの劇作家ソーントン・ワイルダーの名作「わが町」を原作に、可児のまちに暮らす人々のかけがえのない人生を描く市民参加型の演劇です。

まちが元気になるためにアーラが行ってきた活動記録をまとめたリーフレットです。たくさんのプロジェクトに真剣に向き合うアーラスタッフの姿勢と、市民が時間を共有し、笑顔が溢れている様子を伝えられるよう意識してデザインしています。

一流のキャスト&スタッフが一定期間可児市に滞在して、日々の暮らしの中で地域住民との交流をしながら稽古を重ね芝居を創り込んでいく「ala Collectionシリーズ」。「作者が作品に込めている狙い、芝居の中で、人の性質に訴え共感するポイントはどこか」を、台本を読み込みながら感じる事から始めます。そこから芝居を創る演出家やスタッフが本作品で伝えたい部分をディスカッションしながら絞り込み、抽出されたものが、ビジュアルコンセプトになります。観劇されたお客様がチラシやパンフレットを眺めたときに「あぁ、このシーン良かったな」と、余韻を味わう瞬間までを想像しながらデザインしています。

毎年3月、次年度催される公演イベント内容を、一冊に収録して配布する「ala brochure 」。2008年、衛紀生館長の発想から生まれたこの企画は、1年間アーラで行われる質の高い催しのすべてを年度始めに伝えながら、パッケージ化された年間チケットとして購入可能なシステムを構築するというもので非常に革新的なものでした。お客様は好きな分野において、劇場側のおすすめ公演をまとめた状態で、さらにディスカウントして購入できるので、年間を通して高品質な催事を楽しむ事が可能になります。過去9年間のデザインの中で表紙から扉までのコンセプトは変えず一貫して継続しています。理由は1年に一度しか市民の手に届かないため、デザインを変えてしまうと認識されない可能性が高いためです。その狙いと効果も年を重ねるごとに実績として表れ、現在では「これはアーラのブロッシャーである」という認識が浸透し、毎年発行を心待ちにしていらっしゃる方も少なくないようです。

「私のあしながおじさんプロジェクト」は、地元企業・団体・個人の寄付により市内中高生、経済的支援を受けているご家庭に公演チケットをプレゼントするプロジェクトです。このプロジェクトが平成28年度芸術選奨(芸術振興の部門)を受賞された記念としてシンボルマークを寄贈させていただきました。

ご依頼いただく様々な企画やデザインのご相談、舞台作品の宣伝美術をご依頼いただく中で常に意識していることは、人々がその感動に触れた瞬間、どんな感情が芽生えるのかを想像することです。地域の活性化を担い、芸術文化を牽引していく劇場から発信されるメッセージを、できる限りたくさんの人の心に響かせたいと考えながら、デザインをご提案させていただいております。

Client Direction & Design

(公財)可児市文化芸術振興財団 峯岸 和男(carabina inc.)